19.12.2010 (Sun)
ベルラーヘの卒業生は二年間に行った活動を一冊の本として製本する。そのためのデータを年内に学校へ提出する必要がある。まだ完全にまとまっていないのでその最後の調整に明け暮れる。 半年間寝かせた後、外からベルラーヘの活動を俯瞰的に眺めると、なるほどこんなことをやって来んだと改めて理解が深まる。 活動のど真ん中にいて必死で何かをしているどどうしても目の前のこと、近くにいる人の声で頭がいっぱいになる。本当はそれだけでは無いと解っていてもどうしてもその縛りから抜け出せなくて視野が狭く深くなる。 それが何かを学ぶということなのかもしれないが定期的に大掃除をするように、集中した活動を一度寝かせたり、距離を置いたりして俯瞰できるようになりたい。 内輪の語法を操り排他的なポーズをとりそれが専門家だと勘違いをするような建築家だけにはなりたくない。プロとしての専門性を高めることと、内輪の語法を操ることは決して同義では無いということを忘れてはならない。 OMA / NANCY ARTEM CAMPUS, FRANCE, NANCY, 2006
16.12.2010 (Thu)
二日連続パーティが続いたので今日はゆっくり過ごそうと帰り支度をしていると、「今夜時間ある?」と声がかかる。一ヶ月程前にOMAのインターンを終了した仲間が来るというので一緒に食事に行かないかというお誘い。 ちょっとさすがにと渋った気持ちになるが、久し振りだし会いたい。その他インターン仲間と共に、トルコ料理へ。 彼女はスリナム系のオランダ人。とっても大らかで自由で人懐っこい。でも、模型はとっても荒っぽいし、Auto CADも使えない。なんだか一般的な建築を勉強している学生とは随分雰囲気の違う人だなと初めて会ったときの印象が大きい。彼女は三ヶ月だけインターンに来たインテリアを学ぶ大学院生だ。 今日話を聞いてとても納得が入った。彼女は院修了後、アフリカで安価な住宅を供給しているNPOで働きたいと考えているという。彼女の性格と行動力にとても合っていると思う。 そしてなんでOMAに来たのかという問いには、彼女がやりたいことと全く正反対のことをやっている事務所だからだと答える。それは違いを理解するということが、自分の強みにつながると考えた上での行動だった。自分は他の建築専門のインターンと違っても全然気にしない。私には私のやりたいことがちゃんとあるからいいのというどっしりと座った気持ちがある。 同じインターンでもそれぞれにいろんな目標があり多様だ。短期間とは言えそんな多様性が激流のように短い期間でどんどん押し寄せ入り混じる。それを受け入れるOMAも面白いし、そこに流れてくる多様性もまた面白い。
15.12.2010 (Wed)
今日は友人のオランダ人の家でクリスマスパーティ。初めて会う、オランダ人やベルギー人と一緒にラクレットというスイスのチーズ料理を食べる。ちっちゃなフライパンにチーズをのせ、特別なホットプレートに乗せ、トロトロに溶かし、茹でたジャガイモや野菜にかけて食べる。冬にはとってもあったまりボリュームもあるしヘルシー。 どこから来たと聞かれて、サッポロと答えると、半分くらいの人は、サンパウロと勘違いする。サンパウロ??あなたは日系ブラジル人?ということになる。僕の発音のせいか、都市の知名度のせいなのか定かではないが、前者であって欲しい気持ちが半分以上。
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ロッテルダムの設計事務所OMAで建築・都市について考える。「人生の夏休み」http://murakuni75.exblog.jpの続編です。
by murakuni1975 以前の記事
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